
今や女性の半数近くが脱毛を経験したことがある時代。現在、クリニックや脱毛サロンでの脱毛は、とても身近なものとなっています。ですが意外と知られていない、脱毛中にしてはいけないことってご存じですか?それは、脱毛直後に運動をすることです。
どうして脱毛した後に運動してはいけないのでしょうか?また、どうしても運動したいときや、運動をしてしまったらどうすればいいのでしょうか?本記事では脱毛時の運動について、詳しく説明していきます。
もし何も知らないまま運動をしてしまうと、皮膚が炎症を起こしてしまったり痒みが出てしまったり、最悪の場合発熱してしまう場合も……。
今現在脱毛を行っている人、あるいは今後脱毛の予定がある人は、上記のような肌トラブルを防ぐためにも、しっかり目を通して脱毛に関する知識をゲットしてくださいね。
脱毛した後の運動がNGな理由
そもそも、どうして脱毛後の運動がNGなのか知っていますか?大前提として、まずは運動をしてはいけない理由を知る必要がありますね。
脱毛をした後に運動をしてはいけない理由は、主に2つあります。1つ目は「肌トラブル」、2つ目は「血行」に関する理由です。では、それぞれの詳しい理由を見ていきましょう。
脱毛後は肌荒れを起こしやすくなっている
脱毛を行った後の肌は、脱毛のレーザーや光によっていつもよりも敏感になっています。そのため肌が乾燥しやすく、ちょっとした摩擦でも肌に傷がついてしまう可能性が高いのです。
その上運動をして汗をかくと雑菌や細菌が発生してしまいます。そんなバイキンたちが施術したての毛穴へ侵入してしまうと、炎症を起こしてしまったり、ひどいときだと膿んでしまったりするのです。
そのような状態では、次にサロンやクリニックに足を運んでも脱毛を行えません。健康な肌をキープするためにも、脱毛直後の運動は控えましょう。
運動により体温が上昇し、血行が促進される
脱毛したての肌は、一見普通に見えても皮膚の下には熱がこもったままになっています。人によっては火照ったような感覚が少しの間続いたり、軽い火傷のような症状が出たりする場合もあるようです。
そのような状態で激しい運動をすると、血行が促進されて体温が急上昇してしまいます。すると、火傷のような状態になった皮膚を温めてしまうことになり、肌へのダメージがさらに大きくなってしまうのです。
また、運動することによって毛穴が開き、ヒリヒリやかゆみを引き起こしてしまう恐れも。施術後は肌をしっかり冷やして、皮膚の赤みや痛みが残らないように注意してくださいね。
いつから運動してもいいの?
皮膚の安全を優先するのであれば、施術を行ったその日は運動を控えた方がベターです。運動をすることで肌と服がこすれてしまい、皮膚が傷ついてしまうのを防ぐためです。可能であれば、3日ほど時間を置きましょう。
最もしてはいけないのは、屋外での運動となっています。なぜなら、太陽の光に含まれる紫外線が、脱毛を行って敏感になった肌へダメージを与えてしまうからです。もし屋外での運動をするのであれば、必ず一晩経った後にしましょう。
ですが、ここでひとつ例外を上げさせてください。それは「水泳」です。プールや海での水泳は肌への負担が非常に大きいため、例え1日間を置いたとしてもおすすめできません。必ず1週間ほど時間を空けるようにしましょう。
脱毛後に運動をしてしまった場合
もし脱毛をした直後に運動をしてしまったのであれば、肌の炎症を抑えることを第一に考えてアフターケアを行いましょう。もし運動後に皮膚が赤くなっていたり、ヒリヒリしたりするようであれば、以下の手順でケアしてください。
- 保冷剤や濡れタオルなどで患部を冷やす
- 痒みが引いたら化粧水をつけて保湿する
- 乳液とクリームを塗って、肌の中の水分量を増やす
また、上記に加えて「水分補給」もしっかり行うようにしましょう。水分を取ることで、体の内側から体温を下げることができます。体の中にこもったままの熱をできる限り追い出しましょう。
もしこれらの対処法を試しても皮膚の赤みが残ったりヒリヒリするようであれば、必ず施術を行ったクリニックや脱毛サロンで相談するようにしてください。
入浴や飲酒にも気を付けよう!
脱毛をした後に気を付けなくてはいけないことは、運動だけではありません。他にしてはいけないと言われているのは、「入浴」と「飲酒」であると言われています。脱毛後は入浴と飲酒にも気を付けましょう。
どちらも運動と同様に、血行が良くなってしまうことと汗をかきやすくなってしまうことが、脱毛後の肌にはストレスとなってしまいます。お風呂はシャワーに留め、お酒も施術した日は控えるようにしてください。
もし飲み会などの予定が被ってしまっても、お酒は飲まない方が無難です。事前に予定を合わせられるのであれば、あらかじめ脱毛サロンやクリニックの予約をずらすなどして調整しておくようにしましょう。
それに加えて、「マッサージ」にも気を付けなければなりません。マッサージにも血行促進、発汗作用があります。そのため普通に運動するのと同等の効果があるのです。軽いストレッチ程度にとどめておき、汗をかくまで運動することは控えてください。
どうしても運動したい(しなければならない)時に気を付けること
中には「施術後だけどどうしても運動をしなくてはいけない」という人もいるかもしれません。もちろん運動をしないことが一番安全ですが、どうしても運動が必要な場合は、以下のことに気を付けるようにしてください。
刺激が少なく、肌触りが良い素材の衣服、下着を着用する
脱毛を行った直後の肌にとって一番の点滴は「摩擦」です。服と皮膚がこすれてしまうことで、敏感な状態の肌がさらに傷ついてしまうので、できる限り肌は刺激したくないところ。
運動する際は、肌触りが柔らかくて素材の良い服、あるいは下着を着用するようにしてください。触り心地が良くてなめらかな素材の服や下着を使えば、その分肌への負担が軽減できます。
おすすめなのは「シルク」「コットン」「麻」などといった天然素材でてきた衣類です。どれも肌触りが良く、こすれたとしても肌へのダメージは少なくて済みます。この機会に、一組ずつ手に入れてみてはいかがでしょうか?
日焼けに気を付ける
脱毛サロンやクリニックでは、毛に含まれるメラニン色素に反応して施術するレーザー脱毛や、光脱毛を行っている場合がほとんどです。
そんなレーザーや光で脱毛を行った後は肌の、主に毛穴が敏感になっています。もし屋外で運動するのであれば、日焼けや紫外線には細心の注意を払うようにしましょう。もちろん、肌を露出して運動するのはNGですよ。
もし可能であれば日焼け止めクリームを塗るのも良いでしょう。その際は肌への負担が少なく、肌に優しいものを選んでくださいね。
ハードな運動は控えて軽めな運動を
前述したとおり、脱毛直後にしてはいけない行動は「汗をかいて」「血行が良くなる」行為です。なので、ハードな運動は極力しない方が肌へのダメージは減らせます。
激しい運動をすればするほど、血行は良くなり発汗量が増えてしまいます。ですので、可能な限り激しい運動は控えて、ウォーキング程度の軽い運動を行ってください。
ただし、ホットヨガのような運動量は少なくても発汗量がとても多い、なんていう運動もあるので注意しましょう。もちろんホットヨガも避けた方が良い運動のひとつですので、控えてくださいね。
脱毛後の運動には気を付けて
脱毛を行うと自分でムダ毛を処理する必要がなくなり、時間にも心にも余裕が持てるようになります。さらに好きなファッションを好きなように楽しむことができるため、自分に自信を持つこともできるでしょう。
そのため脱毛はとても素晴らしいことなのですが、知識不足のまま脱毛を行うと更なる肌トラブルを発生させてしまうこともあるのです。綺麗な肌を手に入れるために脱毛を行っても、逆に肌荒れを起こしてしまったら悲しいですよね?
もし「これから脱毛をしたい」、あるいは「脱毛を今している最中」だ、という人は、この記事でも紹介したように施術直後の運動は控えるように心がけましょう。
安全な脱毛方法と正しいアフターケアで、ムダ毛のないツルツルで美しい素肌を手に入れてくださいね。